Tukubaiオンラインコマンドマニュアル - comma(1)

comma(1)

【名前】

comma : 指定したフィールドに3桁または4桁のカンマを追加

【書式】

Usage   : comma [+<n>h][-4] [<f1> <f2> ...] <file>
        : comma -d[4] <string>
Version : Mon Sep 19 22:56:05 JST 2022
Edition : 1

【説明】

引数のファイルまたは標準入力のテキストデータの数字フィールドに3桁または4桁のカンマを追加する。カンマを追加するフィールドは引数で指定できる。<file>として-を指定すると標準入力を使用する。

【注意】

入力ファイル<file>は省略できない フィールド指定<f1> <f2>... を省略すると全フィールド指定となる。 フィールド指定<f1> <f2>... に0があると全フィールド指定となる。 このとき同時に0以外のフィールド指定があってもそれらは無視される。

【例1】

$ cat data
20060201 296030 6710000
20060202 1300100 3130000
20060203 309500 20100
20060204 16300 300100
20060205 41000 210000
20060206 771100 400000
$
$ comma 2 3 data
20060201 296,030 6,710,000
20060202 1,300,100 3,130,000
20060203 309,500 20,100
20060204 16,300 300,100
20060205 41,000 210,000
20060206 771,100 400,000
$
$ comma -4 2 3 data     ←4桁カンマ
20060201 29,6030 671,0000
20060202 130,0100 313,0000
20060203 30,9500 2,0100
20060204 1,6300 30,0100
20060205 4,1000 21,0000
20060206 77,1100 40,0000
$

【例2】

+hオプションを使用すると1行目の行を除いてカンマを追加する。先頭行が項目名などの場合に使用する。+2hや+3hのように数字を指定すると、2行目または3行目以降の行にカンマを追加するようになる。

$ cat data              ←元データ:先頭行に項目(ヘッダー)がついている
年月日 売上高 発注高
20060201 296030 6710000
20060202 1300100 3130000
20060203 309500 20100
20060204 16300 300100
20060205 41000 210000
20060206 771100 400000
$
$ comma +h 2 3 data             ←先頭行を除いてカンマ変換する
年月日 売上高 発注高
20060201 296,030 6,710,000
20060202 1,300,100 3,130,000
20060203 309,500 20,100
20060204 16,300 300,100
20060205 41,000 210,000
20060206 771,100 400,000
$

【例3】

数字の文字列を直接引数に指定してカンマを追加することができる。

$ comma -d 1234567
1,234,567
$
$ comma -d4 1234567
123,4567
$

【ワンポイント】

データファイルの数値にcommaでカンマを追加してしまうと、それ以降はsm2(1)divsen(1)などでの数値計算はできなくなる。カンマの追加はすべての計算を終えた最終成形の段階で使用する。

【ワンポイント】

小数桁についてはカンマを追加しない。負数も正しくカンマ処理が実施される。

【関連項目】

keta(1)

Last modified: 2022-09-20 17:03:40