UECジャーナル

ユニケージ開発手法 ドキュメンテーションの特徴

ユニケージ開発手法が開発のために必要としているドキュメンテーションは、ユニケージ開発手法システムの外枠を決めるものに限られている。

  1. 業務システム全体や流れ、目的や意味が分かる解説的なチャートや文章
  2. ユニケージ開発手法システムに入力されるデータ(LEVEL1)と整理データ(LEVEL3)の配置+レイアウト+項目の意味
  3. アプリケーションマニュアル
  4. マシン配置図・ネットワーク図

ドキュメントが少ない理由は、ユニケージ開発手法はデータの入出力のシステムという簡単なアーキテクチャに基づいているからである。 これらのドキュメントを用いて、ユニケージ開発手法システムの外形をつかめば、あとは詳細内容を理解できる構造になっている。

ユニケージ開発手法は「システムは生物」という考え方を持っている。企業は常に社会やマーケットの変化に合わせ、適応し続けなければならない。このため、企業の戦略、戦術は常に変化し、それを支えるシステムも同時に変化しなければならない。

ユニケージ開発手法はこれら変化するシステムの内容をシステム自身が出力できるように設計されている。運用スケジュールや各プログラム間の関係、すべてのデータのレイアウト、 詳細設計など「変化しうる」内容について自動的に出力し、ドキュメントを生成する。

このようなことが可能になるよう、ユニケージ開発手法ではシステムの作り方やプログラムの記述に一定のルール(お作法)を定めている。たとえば、シェルスクリプトは各処理ブロックごとに、その入力ファイルと出力ファイルのレイアウト、処理内容について「必ず」記述しなければならない。これは詳細仕様書に相当する。この記述ルールはお作法チェッカープログラムによってチェックされる仕組みになっており、ルール外のスクリプトのリリースは許可されない。

ユニケージ開発手法には多くの「お作法」が存在し、ドキュメントの削減に寄与している。例えば「ワンプログラムワンフロー」の原則や、 「アプリケーション固有のLEVEL4」の作法は、複雑になりがちなプログラム間の相互関係の記述やテストを不要にしている。

従来のドキュメントがシステム変更に対して「変更履歴」を積み重ねるのに対し、ユニケージ開発手法のドキュメントは「AS/IS」の 積み重ねで良いと考えている。システムは生物であり、子供が成長していく様を「変更履歴」でなく各時代の様子をつぶさに記録しておけば十分足りるからである。どうしても各時代の「差分」が欲しければ、diffコマンドを使えば良い。

子供が大人のDNAのコピーをもらい、独自の発展をするがごとく、ユニケージ開発手法もアプリケーションのコピーをもらい、独自に改良できることが自然であると考えている。ユニケージ開発手法では「Copyright」 は著作者を守る権利でなく、コピーする権利であると考えている。優れたソースコードは多くの子供たちにコピーされ、原著作者は尊敬の対象となるべきである。

ユニケージユニバーサル・シェル・プログラミング研究所の登録商標。

※ 2012年7月から始まる教育講座に合わせて、従来の「ユニケージ」または「ユニケージ方法論」は「ユニケージ開発手法」へ名称を統一。

last modified: 2014-01-13 16:01:13