UECジャーナル

ユニケージ開発手法 教育・育成プログラムの特徴

多能工

ユニケージエンジニアは多能工である必要がある。サーバの選定、セットアップ、ネットワーク設計と構築、データI/Fシステム、データ整理システム、アプリケーション開発、運用システム開発、保守メンテナンスまで「何でも屋」の能力が求められる。ユニケージ開発手法は多能工であるときにこそ、システム開発における現場力と改善力を生み出すことになる。

自分自身で仕事を完結させることができると、仕事は圧倒的に楽しくなる。顧客の喜びがモチベーションとなって、辛い難局も乗り越える忍耐や努力も身につく。 ユニケージ開発手法は多能工を育成するため、習得すべきことの総量を減らすための技術の向上にも取り組んでいる。

たとえばユニケージ開発手法は、すべてのシステムをデータの入出力という観点で3つの単純なシステム(入力、整理、出力)で理解する。 すべてのシステムはシェルスクリプトで記述され、テキストファイルで相互に情報を伝える。

このような単純さの上ですべてのシステムを開発するので、ユニケージ開発手法を習得すれば、一つの完結するシステムを一人で開発できるようになる。

コミュニケーション

システムは使う人がいて初めて意味を持つ。使う人とコミュニケーションが十分に取れなければ、良いシステムは作れない。ユニケージ開発手法はよいコミュニケーションのために、プロジェクトの環境や人間関係が大切であると考えている。プロジェクトは関係全部署のメンバーからなり、対決ではなく、調和をはかるよう運営される。

プロジェクトには強力なリーダーが必要になる。そして、目先の作業を詰める会議だけでなく、仕事の意義や、仕事を支える環境などについて、自由に話すことができる明るい雰囲気が必要とされる。その雰囲気作りはリーダーの役割とされる。

ユニケージ開発手法プロジェクトの成功の鍵は、システムの目的や骨格についてすべてのプロジェクトメンバーが共有することにある。コミュニケーションを通じて、業務を正しく理解して、より良いLEVEL3などのデータ構造を決めることが肝心となる。

育成プロセス

人材の育成は訓練(discipline)である。教育(education)はプログラムでは行えないと考えている。訓練は優秀な人材を生み出すのでなく、型式を身に着けさせ、一定レベル以上のサービス水準を保証するためのものである。

訓練の初期段階は「すべて従う」ことおよび「いつでもどこでも」がキーワードとなる。ユニケージ開発手法作法を大量の練習問題で身につけ、ユニケージ開発手法の熟練エンジニアの行動や考え方にできるだけ長時間触れることがよい訓練となる。座学の理解ではなく、作法や思考方法が自然に出てくるまで身につけることが大切といえる。この段階では学習レベルに応じて報酬を出すといったことはしない。

訓練の中期の段階では、実務経験を積み、成功を積み重ねることが肝要となる。失敗することもあるかもしれないが、失敗の経験も自力で工夫する力を身につけるよい機会となる。成功パターンを見出し、成功パターンにむけて調整ができる力を身につけ、それを繰り返すことにより、自信をつけていく。この時期は成功に応じて報酬を与えるべきで、報酬自体がモチベーションになっても良い段階といえる。

最後のステージは熟達のステージとなる。プロジェクトリーダを務める者のキーワードは、「スピード」と「細心」となる。長時間仕事をすることを止め、いかに短く早く仕事を終わらせるかの工夫をしていく。スピードがないことから生まれる副次的問題を解消し、本質的な問題に集中する。時短はメンバーの健康と意欲維持にも寄与することになる。

プロジェクトを失敗させるどんな問題であっても、はじめは常に小さく現れる。リーダはこの小さな問題を看過せず、細心をもって丁寧に対処していく。例えば、開発効率を高める技法の議論は時間をかけるべきであり、メンバーの参加意欲や表情を常に気にすべきである。熟達ステージの評価は開発システムがもたらす効果であり、時間といったような量の物差しは考慮の基準には入らない。

ユニケージユニバーサル・シェル・プログラミング研究所の登録商標。

※ 2012年7月から始まる教育講座に合わせて、従来の「ユニケージ」または「ユニケージ方法論」は「ユニケージ開発手法」へ名称を統一。

※ 2012年7月から始まる教育講座に合わせて、従来の「ユニケージ認定エンジニア」は「ユニケージエンジニア」と名称を変更。

last modified: 2014-01-13 16:01:13