UECジャーナル

ユニケージ開発手法 開発方式の特徴

一休さん方式

ユニケージ開発手法は、データをいかに安全確実便利に使うかに集中している。ソフトウェアは作り直しが利くが、データは失うと二度と戻らない。データの利便性を向上させるために、必要な実データをまず全部取込んで、各サーバや各アプリケーションにうまく届けるようソフトウェアを調整しながら組みあげていく。

仕様を固めてソフトウェアを組んでから最後にデータを流すといったような開発は実施しない。実データは仕様書よりも「現実的な」 情報が多い。ユニケージ開発手法はプロジェクト当初に要件定義より先に実データをすべて準備する作業を実施する。

一休さんの有名な逸話に「屏風に書かれた虎を見事捕まえてみよ」という難題を前に、「さあ、すべて準備は整いました。私が虎を縄で縛りますから、 虎を屏風から出してください」という頓智で場を切り抜けたというものがあるが、ユニケージ開発手法の方法論はこれに似ている。ユニケージ開発手法はデータという虎を見事捕まえるために、まずデータを全部出してもらうことを要求する。

さらに、実データを使ってプログラミングすることにより、動く動かないといった単体テストはプログラミングの過程でクリアでき、開発効率も向上する。

床屋方式

床屋でははじめに何センチ切るのか、ハサミかバリカンかを聞かれてから散髪がはじまり、ある程度切った段階で、もみ上げはどうするのか、分け方はどうするのか、リキッドはつけるのか等々の仕上げ具合を尋ねられる。

切られてしまったあとで、やっぱりロングヘアーがよかった、 という事態に陥ることは滅多にない。この接客手法は秀逸といえる。2回のリクエストで、誰相手でも仕事を完成させることができる。

どんなシステムでも骨格となる仕様と、あれば便利という仕様に分けることができる。骨格となる仕様は、システム化して本来的に「やりたいこと」を実現できる仕様であり、 それさえ出来れば、最低限目的を達することができる。

そのような仕様はシステムの目的が決まると、短期間に完成させることができる。画面の美しさや操作性はその限りではない。このレベルでユニケージ開発手法は一度システムを短期間で完成させる。それは画面が見苦しくて操作性が悪いということではない。本来目的達成までの時間を優先する結果である。

リリース後、2度目のリクエストを聞く。そのリクエストは便利機能や更なる操作性の改善などだ。ユニケージ開発手法は簡易なシェルスクリプトで記述されており、2度目のリクエストを反映させることは容易に実施できる。

ユニケージユニバーサル・シェル・プログラミング研究所の登録商標。

※ 2012年7月から始まる教育講座に合わせて、従来の「ユニケージ」または「ユニケージ方法論」は「ユニケージ開発手法」へ名称を統一。

last modified: 2014-01-13 16:01:13